妊婦さんはカルシウム不足!赤ちゃんの歯を丈夫にするために
みなさま、こんにちは。
JR近江八幡駅北口すぐの「はちまん駅前歯科」の山田です。
赤ちゃんの歯が生えてくるのは生後6カ月頃からですが、歯そのものは、妊娠中のママのおなかの中で作られます。
赤ちゃんの丈夫な歯や骨をつくるために、妊娠初期から、しっかりとカルシウムを摂るようにしましょう。
実は、日本人は慢性的なカルシウム不足。厚生労働省の調査によると、近年20年にもわたり推奨摂取量を大きく下回っているのです。
・1日のカルシウム推奨摂取量…成人男性は650~800mg、成人女性は約650mg(妊婦さんは900㎎、授乳期は1100mgの摂取が理想)
・実際に摂取できている量…男女ともに400~500mg程度
妊婦さんは成人女性の推奨量の約1.5倍ものカルシウムが必要です。ふだんから不足気味なわけですから、積極的にカルシウムを摂るようにしたいところです。
カルシウムを効率よく摂れるのは、なんといっても牛乳です。
小さい牛乳パック200mlに含まれるカルシウムは約227mg。これは日本人が日頃不足しているカルシウム量に匹敵します。
牛乳は飲み過ぎてもカロリーオーバーになりますし要注意。1日2杯くらいまでなら問題ありません。妊婦さんなら500mlくらい飲みたいところです。
●カルシウムが豊富な食品
牛乳、プロセスチーズ、ヨーグルト、小松菜、チンゲン菜、高野豆腐、ひじき、しらす干し、干しエビ、いわし、大豆製品など。
不足しがちなカルシウムを効率よく身体に摂り込むためには、カルシウムの吸収を助ける栄養も一緒に摂ることが大切です。
カルシウムの吸収を助けるのは、ビタミンDです。
ビタミンDは、食品からは微量にしか摂れないので摂取が難しい栄養なのですが、1日15分間の日光浴をすれば体内でつくれます。
食品では、干しシイタケ、さんまなどの魚介類に豊富です。
また、干しシイタケ自体を日光浴させると、ビタミンDが増加します。特に乾燥機で干されたものではビタミンDが摂れないので、天日干しのものを選び、食べる前に太陽の光に当てましょう。
加工食品・インスタント食品に多いリン酸や動物性脂質の過剰摂取は、カルシウムの吸収を阻害しますので、気を付けてください。